
連日危険な暑さが続いていますね。家の周りで色々やりたいことはあるのですが、この陽気での外作業は危険を伴いますので控えめにしております。
というわけで今日は以前からチラチラと見せていたコレ。
ウッドデッキに取り付けた「縦格子フェンス」のことをそろそろ紹介したいと思います。
コレ、1×4を"縦引き"して作ったと~っても安上がりな縦格子フェンスなんです。
もくじ
縦格子フェンスの設置場所
まずは縦格子フェンスの設置場所を見ていきましょう。
設置する場所はウッドデッキの東側、通路として延長した箇所あたりです。
隣地境界線として使われているのは目隠し効果もなにもないただの白メッシュフェンスで、その向こうはお隣さん(カンペイ師匠)の畑になっています。
つまり、畑からはウッドデッキどころか家の中まで丸見えなワケです。
ただ、共働きである我が家と既に定年退職されていらっしゃるカンペイさん家とでは生活リズムが違いますので、我々が家にいるときにカンペイさんが畑にいるところを見たことは無いのですが…
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庭反対側の目隠しフェンスを設置した時同様、積極的に中を覗くなんてことが無くとも、見ないように伏し目がちに作業する…なんて気を使わせてしまうのは申し訳ないです。
この状況を1年以上放置してきてしまったワケですが、パーゴラを作ったことにより目隠しフェンス作成の基礎が出来上がりましたのでぼちぼち制作に取り掛かってまいります。
ラティスフェンスと縦格子フェンスの比較
ウッドデッキにフェンスを取り付けるのであれば、既製品のラティスを使うのが最も手軽だと思われます。
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プランターフェンスをDIYしたときに使ったラティスのように、既に防腐加工がされているものもありますし、サイズ展開も豊富です。
ただ、フェンスに目隠しの効果を求める場合はラティスではちょっと物足りないかなと思います。
逆に言えば開放感があるとも言えますね。
縦格子フェンスの面白いところは"斜めからの視線は遮るが、正面からの視線は遮らない"ということです。
向こう側を見るにはわざわざ正面に立たなければいけないということですので、見た目から感じるよりも心理的な目隠し効果は高いといえるでしょう。
もちろん、斜めからの視線を遮るためには格子の間隔をある程度詰めなければなりませんので、材料費や手間がかかります。
1×4を縦引きして縦格子の材料を作る
というわけで縦格子に目隠しの効果をもたせるためには格子の間隔を詰める、すなわち大量の材料が必要になります。
ウッドデッキと同様にSPFにキシラデコールを塗って作ろうと思っていますが、現在絶賛ウッドショック中でありDIYの材料となる木材も価格高騰中であります。
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縦格子フェンスも色々ありますが、今回は細い縦格子にしようと思っています。この細い木材というのが意外と高額なんです。
そこで安価な規格品である1×4を縦引きして半分にし、1×2としてメインの材料にしていきます。
参考までに、パワーコメリで1×2の6ftが380円程度であったのに対し、1×4は6ftで350円でした。面倒でも縦引きすることで半額以下で作れることになります。
木材の"縦引き"って?
縦引き縦引きといってますが、縦引きってなんやねん、というお話ですが…
縦引きとは「木材を木目と平行に切断すること」を指します。
逆に、木目と直角に切断することを"横引き"と言います。
↑横引きの例↑
つまり1×4材や2×4材で言えば、長辺方向に切っていくことを縦引きというワケですね。
縦引きのための治具を作る
じゃあ丸のこを縦方向にまっすぐ動かしていけばええんやね?と言えばその通りなのですが、これがなかなか難しい。
細い格子を何個も使う関係上、縦引きも大量にやらなければならないため、まずは作業を簡単にするための「治具」を作成します。

材料は全て余っていた木材を使用。あまりにも適当に作りすぎて自分でも「フフッ…」ってなっちゃいましたが、切ってみると精度はまぁそこそこで実用に耐えそうです。
治具によって丸ノコが固定されているように、丸ノコを動かすのでは無くこの治具に木材を通すことで縦引きをする、という方法です。
キシラデコールで塗装
縦引きによってできた1×2に、例によってキシラデコールで塗装をしていきます。
本数だけで言えばウッドデッキの板材よりも多く、更に梅雨真っ只中だったため塗装だけで2日かかりました。
縦格子フェンス組み立て
塗装が乾いた材料からどんどん組み立てていきます。
まずは垂木クランプを使って横桟を3本固定します。この桟に裏からネジをうってフェンスを止めていくワケですね。
縦格子フェンスの重要な要素である「格子の間隔」をどう取るかですが…今回は写真のような方法を使ってみました。
フェンス材となる1×2を右端の1本のみ木ネジで固定しておき、それを支点として1×2を何本か並べてクランプでしっかりと圧をかけて寄せておきます。
この状態で裏から"1個飛ばし"でネジを打っていき…
ネジを打っていない部材を引っこ抜いていけば、格子の間隔はちょうど部材1本分になるという寸法です。
引っこ抜いた部材は更に横に並べ、同じようにクランプで圧をかけた状態で裏から1個飛ばしでネジ止めしていきます。
あとはこれを必要回数繰り返していけば等間隔の格子が出来上がります。
というわけで格子の間隔は1×2の1辺である約19mmとなったのですが、写真のように目隠し性能はかなり高めです。
格子の間隔の他にも"フェンス幅"という要素がありますが、縦格子に関しては幅が狭いほうがカッコいいかなぁと思います。
ただ細く幅が狭い縦格子は塗装によっては「和風」に見えてしまう可能性がありますので、意図せぬ仕上がりにならないように配色は気を付けたほうがいいと思います。マホガニはかなり和風寄りですね…!
ウッドデッキもかなりにぎやかになって参りました。