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もくじ
【DIY】単管パイプで格安ウッドデッキを作ろう!【作り方・材料・費用】
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ウッドデッキの完成から半年近くが経過してしまいましたが、かねてよりの予定であったウッドデッキと一体型のパーゴラのDIYに取り掛かって行こうと思います。
そもそも「パーゴラ」って何?
その前に「パーゴラ」とは一体何なのかということなのですが…
パーゴラ(pergola)は、住宅の軒先や庭に設ける、つる性の植物を絡ませる木材などで組んだ棚。日陰棚(ひかげだな)、つる棚、緑廊(りょくろう)のこと。日本では藤棚(ふじだな)が一般的である。建築用語のひとつ。
住宅の軒先や庭の他に、公園や園芸店でも見かけます。桁に垂木が乗っているだけで屋根がついていないアレです。
wikipediaにあるようにパーゴラは本来、つる性の植物を絡ませるための構造物です。初めはイタリアでぶどう棚として使われていましたが、次第に庭で日陰を作ったり立体的なガーデニングを楽しむために使われるようになりました。
一方で、現代の日本の一般的な住宅でパーゴラを採用するのは演出や雰囲気といった"見た目"的な意味合いが大きいように思われます。
パーゴラを設置することによる効果は?
雰囲気のある庭づくりには欠かせないパーゴラですが、見た目だけでは無く実用的な効果もあります。
日差しを遮ることができる
「日陰棚」という言葉が示すとおり、パーゴラにつる性の植物を絡ませれば日陰を作ることができます。
実際のところ、日差しが強すぎる日は立派な庭があっても出る気にはなりません。実用性を考えれば"半日陰"くらいがちょうどよい日当たりなんです。窓から室内に入ってくる日差しが軽減されれば、冷房費も節約できそうですよね。
雨を遮ることができる
植物では無く完全に屋根をつけてしまえば日差しだけでは無く雨も遮ることができ、ウッドデッキの寿命を伸ばすことができます。
セキスイハイムの外構相談会にてウッドデッキの屋根にこだわったのは、コレが理由だったりします。
パーゴラDIYのやり方は?
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基本的に出入り口が窓であるウッドデッキは建物にぴったりとくっついているハズです。
パーゴラをそのウッドデッキの屋根として考えるのであれば、やはりパーゴラも建物にぴったりとくっつけて作るのが普通かと思われます。
一般的なパーゴラの構造
これを踏まえて、外壁に木の「桁」を直接取り付けてしまう方法があります。
建物の構造材を狙って桁をネジ止めし、その上に垂木を載せていくスタイルです。外構屋が取り扱っているメーカー品はほとんどがこのタイプになります。
メリットはパーゴラが建物に固定されるので強い構造となることと、なんといっても窓側に柱を立てる必要が無いのでスッキリしていてスタイリッシュであることです。
一方でデメリットは外壁に穴を開けなければならないということです。サイディング外壁にネジを打つ場合はシーリング材を併用して隙間から雨水が侵入するのを防ぎます。
穴あけ自体は(保証は効かなくなるでしょうが)まぁ良いのですが、むしろ問題なのはセキスイハイムが鉄骨住宅であるという点。建物の構造材は「鉄骨」ですので、木の柱にネジ一本失礼しま~すとはちょっと訳が違うような気がします。更にそもそも穴を開けられるかどうかもナゾ。これに加え、


心身の安全を何よりも優先するべきだと考え、桁を外壁に取り付ける方法は断念しました。
我が家のパーゴラの構造
というわけで少なくとも4つの柱を立てなければなりませんが、そうなるとまた別の問題が浮上してきます。
それは柱と柱の「スパン」の問題です。
スパンとは柱と柱の間の長さのことで、これを長くしすぎると桁がたわみやすくなり弱い構造となってしまいます。
まぁ柱を入れまくれば強くなりますよというのは分かりますが、そうすると今度はスッキリ感や材料費が犠牲になっていくこととなります。
ですので使用する構造の材料の強度と相談して、適切なスパンで柱を入れていくのが正解なのですが…
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我が家の特徴である3.6mピクチャーウィンドウ、これに柱を映り込ませたくない…!
家の中からの景色は良好ですが外からの視線は入らずカーテンが必要無いという贅沢仕様ですので、柱で台無しにしたくないんですね。
となるとスパンはどんなに短くても3.6m以上ということになり、それだけ長く、屋外での使用に耐えられ、垂木を乗せられる強度があり、できれば安価な木材の選び方の知識が無かったため、木製のパーゴラは諦め単管パイプを使うことにしました。
単管パイプなら4m規格のものがありますし、柱もウッドデッキの基礎に固定してやれば据え付けられますので楽ちんです。
パーゴラの基礎を作る
木製のパーゴラをDIYするのであれば、ますは「羽付き沓石」というもので基礎を作る必要があります。
ウッドデッキをDIYするときにパーゴラの予定もありましたので、その時すでに羽付き沓石を仕込んでいました。木製のパーゴラにしようかまだ悩んでいたということですね。
構造材を単管パイプにするのであれば基礎はコンクリートブロックで十分ですが、せっかく精度が(多分)確保されていますのでこれを使いつつ柱を立てていきましょう。
パーゴラの柱を立てる
まずは柱を立てるための単管パイプをウッドデッキの束柱パイプに取り付けます。1本だけで無く2本使って柱を固定することにより、モーメント(回転力)に対して強くなります。
柱が垂直に立っているかどうか確認しすぎなくらい確認して、クランプを微調整していきます。
単管パイプの垂直・水平の確認には、磁石が付いているタイプの水平器が便利です。
パーゴラの桁・梁を渡す
柱がバッチリ垂直に立ったら、桁(長辺方向)と梁(短辺方向)で柱同士をつないでいきます。
この時点では柱はそれなりにグラついていますので、いきなり上の方に桁・梁を取り付けようとするのでは無く、腰の辺りで"仮止め"してからがやりやすいと思います。
桁・梁も確認しすぎなくらい水平を確認しましょう。単管パイプのいいところはクランプをゆるめるだけで微調整が効くところですね。
クランプを締め終わったら柱を少し揺らしてみましょう。あまりにも揺れるようなら「筋交い」を入れる必要がありますが…今回のDIYでは割とグラつかなかったので筋交いは入れませんでした。後ほど紹介しますが垂木とオーニングだけなので風の影響も少なそうですからね。
パーゴラの垂木を取り付ける
柱・桁・梁のパーゴラの構造のキモとなる部分が完成しましたので、次は垂木を取り付けてパーゴラらしくしていきましょう。
…

あまりにもなんかな…!
2本取り付けたところであまりにも殺風景が過ぎたので、垂木だけは木材を使うことにしましょう。ハイブリッドパーゴラ。
使うのはもちろん2×4材。長さは10フィートのものを使用します。ウッドデッキにパーゴラを建てるときはデッキよりもちょっと垂木を長くするとカッコイイらしいぞ!へぇ~!
先端をパーゴラらしくカットして、キシラデコールで塗装をかけていきます。
塗装が乾くのを待っている間に、桁に「垂木止めクランプ」を取り付けていきます。
垂木止めクランプとはその名の通り、単管パイプに垂木を取り付けるための道具です。一方は普通のクランプになっていますが、もう一方は木材を止めるためのネジ穴が付いた受けとなっています。
これをなんとな~く等間隔に設置しておきます。あとで垂木をネジ止めしながら微調整していきましょう。

単管パイプがシルバーなので少し白々しい気もしますが…まぁDIYだし、多少はね?
そんなことより(なんとなく)等間隔に設置したはずの垂木クランプのズレがひどく、上手くいきません。



そんなこんなで無事、垂木の取り付けが終わりました…。
パーゴラにオーニングを取り付ける
出来上がったパーゴラにはつるバラを絡めようと思っていますが、そこまで成長するのに果たして何年かかるのか検討も付きません。
そこで一時しのぎ的に、上からオーニングを被せて日陰を作ってしまおうと思います。
ホームセンターで適当に選んできました。確か1,500円くらい。
パーゴラの大きさが4m×2.4mあるので、これを覆うために2個買ってきました。
ちょっとたるんでますが…まぁ、多少はね?(二回目)
パーゴラ完成!
というわけでパーゴラが完成しました!
ウッドデッキの上にパーゴラが出現することにより圧迫感が生じ開放感が失われるのではないかという危惧もありましたが、パーゴラの高さがかなりありますので開放感はそのまま、むしろ程よく囲まれたおかげでウッドデッキの"アウトドアリビング"としての価値が高まったように感じます。
オーニングもお昼時の強い日差しを遮ってくれて良い感じです。むしろ日が入ってきて欲しい冬場はオーニングを取り外せば良いだけでお手軽です。
ところでそれとは別に縦格子フェンスが取り付けてあったりウッドデッキの階段が撤去されて二段デッキになっていたりしますね??これは別記事で紹介します☆
パーゴラDIYの費用
本来なら基礎からやらなければならなかったところを省略できたり、材料計算をしないで単管パイプやクランプを買ってきたために材料がたっっっくさん余ってしまっていますので正確な金額はナゾですが、実際に使用したモノだけで計算すると3~4万円程度といったところでしょうか。
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2×4材もウッドショックによってウッドデッキを作ったときよりもだいぶ値上がりしています。
意外に高いのがクランプですね。1個150円くらいしますからね。1箱(30個入り)じゃ足りませんでしたからね。
今回のまとめ
というわけで単管パイプと2×4材を使ったウッドデッキ一体型パーゴラのDIYでした。
「木製のパーゴラにしたい!でも強度が…」
という感じでずっと悩んでいましたが、木製を諦めて単管パイプで完成させたところ、まぁ悪くないんじゃないかと納得できたので良かったです。
つるバラを絡ませるというのがパーゴラDIYの一番の動機でしたが、完成したものを見るとまた色々と改造のアイディアが浮かんできてしまいますね!
そしてこのパーゴラに次第に絡んでいくつるバラの様子もお伝えしたい!だけど何年かかるかわからない…!つまりこのブログはもうちょっとだけ続くんじゃ…。