セキスイハイムに後付けの外構工事の見積もりを依頼したのが7月11日のこと。セキスイハイムから外構相談会のチラシが届いたのでそれに参加し、セキスイデザインワークスの方に庭づくりのコツを教えていただきました。
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目隠しフェンスやウッドデッキをセキスイハイムにお願いするとどれくらいの金額になるのかを知りたかった、というのがぶっちゃけた参加の理由ですが、見積もりは2つ合わせて約130万円でした。
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130万円ポンと出せればカッコよかったのですが…まぁ…うん…。
このとき既にDIYに目覚めていたということもあり、外構も自分で作ることを決意。目隠しフェンスのほうは本格的な夏を迎える前にDIYにて完成しており、台風にも一度耐えています。ちなみに、セキスイハイムの見積もりが約18万円だったのを、DIYにて5万円以内で済ませることができました。
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さらに敷レンガDIYやラティスプランターのDIYを終えて、何もなかった庭が半分埋まりました。
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いよいよ、セキスイデザインワークスが言うところの"庭と室内をつなぐ動線"であるウッドデッキのDIYに取り掛かります。
その準備編として、どんなウッドデッキを作ろうとしているのか、材料や方法などを交えながら説明したいと思います。
どんなウッドデッキが欲しいのか?
家づくりにおいてありとあらゆるものがそうであったように、ウッドデッキも「ただあれば良い」ものではありません。
ウッドデッキで何がしたいのか?どんなふうに使いたいのか?というのを具体的にイメージしなくてはなりません。
【ウッドデッキに求めること】①庭への動線
そもそも、駐車場を優先して庭を狭くしたものの、我が家において庭に期待する機能とは「子供の遊び場」でした。
具体的に言うとビニールプールを広げたり、花火をしたり、BBQをしたり…という感じですね。人工芝をやめて敷レンガにしたのは、ここで火を扱う可能性があったからです。
以上のようなことをするだけなら玄関から回ってくればいいだけの話ですが、楽しいことができる場所を身近に感じて欲しいワケです。
そこでウッドデッキを作り、自然と庭に出られるような動線を作ってやります。
また、これもセキスイデザインワークスの方が言っていたことなのですが、ウッドデッキも「回遊動線」を意識してやることで子供の遊び場としての機能が向上するそうです。
我が家の間取りは回遊動線を基本として作られており、子供が走り回れるという点に関して絶大な効果を発揮することは確認済みであり、ウッドデッキにもぜひ取り入れたいと思っています。
以上のことから、家の中からウッドデッキに出られる場所を2箇所確保するためにピクチャーウィンドウの幅を完全にカバーするように作ります。
また、庭への動線を確保するために階段もかかせません。ウッドデッキの見積もりで意外と高額なのがこの階段です。セキスイハイムの見積もりでは一個7万円でした。
【ウッドデッキに求めること】②アウトドアリビング
ピクチャーウィンドウの幅をカバーするように作るだけでそれなりになってしまいますが、動線としてだけでなくテーブルやイスも置いてアウトドアリビングのようにしたいので、奥行きもとって広く作りたいと考えています。
広さのイメージ的にはセキスイハイムの36ユニットをもうひとつ増設するような感じですね。セキスイハイムで36ユニットをもうひとつ追加しようとしたらウン百万の費用がかかりますが、同じ広さのウッドデッキなら1/10以下の費用で済みそうです。
ウッドデッキをアウトドアリビングとして使用するために大切なのは、シームレスにリビングと繋がっているということです。
具体的には「リビングと高さを揃えて作ってやる」ということですね。これにより中と外がより一体的な空間となり「外へ出る」という心理が働いてしまうのを抑制します。
ちなみにセキスイハイムの後付け外構工事の場合、ウッドデッキはリビングと同じ高さに作れるそうですが、タイルデッキはリビングと同じ高さでは作れず、一段下がってしまうそうです。
たかが一段、されど一段です。
【ウッドデッキに求めること】③価格と作りやすさ
上に書いたような機能が欲しい!とプロに伝えてお金を払えば、おそらく要望通りにしかも短期間で作ってくれるでしょう。
ところが今回はDIYですので"なるべく安く、しかも簡単に"が基本的なスタンスとなります。
具体的に言うと、材料は耐久性よりも価格を重視。さらになるべく切断・加工する必要のないものを選びます。
【ウッドデッキに求めること】④屋根が欲しい…
セキスイデザインワークスと外構見積もりの打ち合わせをしているときの話です。

セキスイ < 積雪地ではオススメしてないですね…やるとするとカーポートみたいなアルミ製のゴツいやつになっちゃいます。そうするとウッドデッキとは合わないかと…
セキスイ < 代替案としては大型のパラソルなんかもありますよ
↑こういうの

さらに使用する材料が耐久性の低いものであることを考えると、雨を凌ぐ屋根をつければウッドデッキの寿命を少しでも伸ばせるかもしれない…)
…でもパラソルだと、雨の日にはウッドデッキ使えませんよね…?
セキスイ < そうですね。雨の日はパラソルをたたむことになりますからね。

セキスイ < う~ん…w

一同(奥様含) < (!?)
屋根の情報を引き出すことに夢中で自分でも何を言ってるかわかりませんでしたが、とにかく屋根まで作ってみたいと思っています。
ウッドデッキの材料について
ウッドデッキで最も重要な材料である「板材」として何を使うかですが…結論からいうと「2×4」を使います。
ここでいう2×4とは、ホームセンターで売っている普通のSPFやホワイトウッド等の2×4のことです。
ウッドデッキで2×4を使うことのメリット
2×4でウッドデッキを作ることのメリットは、とにかく低コストで済むことです。
百聞は一見にしかずということで、一般的にデッキ材として使われているハードウッドや樹脂材などと比べてどれくらい安く済むのか、今回作ろうとしているウッドデッキ(約3.6m × 2.4m)のケースで見ていきましょう。
デッキ材価格比較表
2×4 | ハードウッド(ウリン) | ハードウッド(ウリン) | 樹脂 | |
寸法(mm) | 39×89×2440 | 12×100×2500 | 30×105×2500 | 31×146×2200 |
必要数 | 41 | 36 | 35 | 25+3 |
単価 | 550 | 1,518 | 3,740 | 2,420 |
合計 | 22,550 | 54,648 | 130,900 | 67,760 |
参考 : http://www.wood-deck.net/shop/
参考 : https://www.sanwacompany.co.jp/shop/
このように、2×4は樹脂デッキに比べて1/3程度、ハードウッド材と比べると寸法にもよりますが、1/2~1/6程度の費用で済みます。
また、ハードウッドはホームセンターでの取り扱いがあまりないようですので、これに送料がかかることも留意すべきでしょう。
ウッドデッキで2×4を使うことのデメリット
逆にデメリットは耐久性の低さに付きます。ウリンを代表とするウッドデッキに使われる木材がハードウッドと呼ばれているのに対し、SPFやホワイトウッドなどは「ソフトウッド」と呼ばれています。
ソフトウッドの言葉の通り、SPFやホワイトウッドは屋外での使用に適しておらず、耐水性が低く脆い木材です。
そんな木材でウッドデッキを作って大丈夫なのか、というお話ですが、メンテナンス次第で10年程度は使用できるそうです。
今回は屋根を作る予定もありますので、再塗装をしっかりとやればそれなりに長持ちするのではないかと踏んでいます。
私事ではありますが、10年後というと娘が18歳、息子が13歳になっています。そのころになればウッドデッキの役目は終わっているかな…と。(涙目)
ウッドデッキの施工方法
というわけでデッキ材を2×4とするわけですが…当然ながらデッキ材の下に基礎を作る必要があります。
デッキ材は老朽化してきたら最悪交換するだけで良いです。安物ですからね。問題は基礎です。基礎をバッチリ作っておけば、デッキ材を交換するときも融通が効きます。
今回は施工性の高さと強度を両立できる「単管パイプによる基礎」を作ってみたいと思います。
基礎に単管パイプを使うことの利点は、なんといっても「水平を簡単に出せる」ことです。
通常の基礎というのは、デッキ材の下に根太があって、根太を支える大引があって、大引を支える束柱があって、束柱は束石の上に立っています。
参考 : https://polaris-hs.jp/zisyo_syosai/neda.html
従って束石の位置や水平がしっかりと揃っていないと束柱が狂い、大引が狂い根太が狂い、最終的にデッキがイマイチな仕上がりになる上に強度も落ちてしまいます。
その点、単管パイプは束石が適当でもクランプ(パイプを連結する金具)で調整してやれば水平を出すことは容易です。
さらに屋外使用を前提に作られているため錆びにくく強靭で、ホームセンター等で調達も容易であり、パイプカッターを使えば切断も比較的簡単に行うことができます。
こうしてできた単管基礎の上に塗装をした8ftの2×4をひたすら置いていくと3.6m×2.4mのウッドデッキが完成するというワケです。
パーゴラの材料・施工方法について
ウッドデッキは単管基礎と2×4で作れそうだという目処はついていますが、パーゴラは高さのある構造物ですので、あまりナメた施工をすると痛い目を見ることになります。
現時点では柱を90角あるいは105角の杉にするとして、桁をどうするか悩んでいます。ピクチャーウィンドウに柱を被せたくないので窓側の柱と柱のスパンは少なくとも3.6mあることになります。この桁に垂木や屋根材の重さが乗りさらに風圧がかかるとなると、これに耐えうる材料は果たしてあるのか…。
パーゴラについては基礎だけは沓石でバッチリ作っておき、アイディアが降りてくるまで保留にしておこうと思います。もうすぐ冬ですので、ウッドデッキを作るだけで雪の降る時期になってしまう気がしているというのもあります。今年は雪が多いみたいですからね…。