10月13日にセキスイハイムから新商品である『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の発表がありました。
販売は10月24日からです。
前回発表されたモデルである「レジリエンス 100 STAY&WORK モデル」はコロナ禍で発表されたものであったため、テレワークのし安さや在宅の快適性、換気性能の訴求などコロナ対策を意識した商品でした。
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もくじ
参考セキスイハイムの新商品「レジリエンス 100 STAY&WORK モデル」とは?
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一方で今回の『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』は、どちらかといえばセキスイハイムらしさを全面に押し出した商品となっています。
『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の特徴
まずはセキスイハイムから発表された紹介を見ていきましょう。
1.新生活様式で在宅時間増加の中、できるだけ電気を買わない地球環境に優しい暮らし
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各世帯の在宅時間の変化に伴い、家庭で消費される電力も増加しています。深夜に電気を充電し、昼間に使うことがほとんどの従来の蓄電池に対し、GREENMODELは大容量PVで発電した電気を昼間に使い、余った電気を大容量蓄電池に自動で充電。貯めた電気を夜に使うことで、無理せず自然エネルギー中心の暮らしを目指せます。PV、蓄電池どちらも大容量のため、一年間に使う総消費電力量の大半(冬季を除く晴天時)を太陽光で賄えます(自給自足率約66%)。また、太陽光エネルギーの利用率(自給自足率)が一目でわかる「GREENメーター」を新たに装備。お客様は入居されたその日から、快適に暮らしながら温暖化抑制にも貢献できます。
2.災害・停電時でも大容量蓄電池でたっぷり電気を使え、安心な在宅避難が可能に
GREENMODELは停電時でも太陽光さえあればPVで発電し、大容量蓄電池に貯めるため、昼も夜もたっぷり電気が使え、食事や家事など不安なく在宅避難が可能です。今回、蓄電池は当社製フィルム型蓄電池を採用。①小型かつ大容量(12kWh) ②高耐久(本体長期20年保証) ③VtoH併設可という従来の強みに加え、新たに、全てのコンセントや機器が使える「家まるごと仕様」と「屋内2階設置仕様」も追加。頻発、激甚化する災害時でも長く安心して暮らして頂けます。
3.「スマートハイムでんき」で、可能な限り再エネを活用できる暮らしをサポート
当社が推進している「スマートハイムでんき」の電力を、GREENMODELのお客様に販売開始します(小売電気事業事業者登録番号:A0308)。「スマートハイムでんき」の電力は主に卒FITのお客様から買取ったPVの電力のため、電気を購入する際、再生可能エネルギーを活用して暮らせます。
それではそれぞれについて解説していきましょう。
1.新生活様式で在宅時間増加の中、できるだけ電気を買わない地球環境に優しい暮らし
フラット屋根に大容量のソーラーパネルを載せることができるのがセキスイハイムの特徴のひとつです。
我が家のスマートパワーステーションFRの屋根にも9.72kWのソーラーパネルが搭載されています。
また、レジリエンス 100 STAY&WORK モデルもそうであったように、セキスイハイムでは蓄電池の搭載を推していく姿勢のようですね。
FIT制度が始まった当初のソーラーパネルと同じでまだ割高ということで、我が家では採用を見送った蓄電池ですが、我が家の買電・売電・発電の様子を見ていると、それなりの容量のある蓄電池を用意すれば「電気を買わない暮らし」は可能だと思います。
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『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』が搭載する蓄電池の容量は文句なしの12kWh。日差しの少ない冬場でも、深夜帯の電気料金単価が安い時間帯に蓄電池を充電しておくモードにすれば、昼間もその電気で生活することができます。
その他にセキスイハイムのHEMS「スマートハイムナビ」に太陽光エネルギーの利用率がひと目で分かる『GREENメーター』が新たに導入されるようです。
太陽光エネルギーの利用率、すなわちエネルギー自給自足率ですね。要するに"エコ"を実践できているかどうか、GREENメーターで測ってみようね~という機能です。
こういう普段無意識にあるものを意識に引っ張り上げてくる仕組みというのは案外重要なものでして、例えばいつも75%くらいを維持しているGREENメーターが50%を切っているのを見ると「あれ…?エアコンの温度を少し抑えてみよう…!」など、けっこうムキになってエコを実践してしまうモンなんです。
HEMSについて
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『GREENメーター』については、既にセキスイハイムでHEMSを利用中のお家もアップデートで使えるようになるかもしれませんね。
2.災害・停電時でも大容量蓄電池でたっぷり電気を使え、安心な在宅避難が可能に
セキスイハイムはとにかく「レジリエンス」に重きを置いてきました。
レジリエンスとは「外的要因に対する抵抗力」を表す言葉で、転じて「災害に対する強さ」という意味を持っています。
大きな地震があってもセキスイハイムの家は強靭な鉄骨ユニット造であり、比較的安心であると言えます。しかしいくら家が無事であっても、災害によって停電が起きれば生活はままなりません。
そこで活躍するのが、ソーラーパネルや蓄電池といったレジリエンス設備です。先程も少し触れた今モデルに搭載される蓄電池の容量は12kWhと大容量で停電時も安心である他、VtoH併設対応、停電時200V対応と高性能です。
さらに『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の蓄電池は、
- 12kWh蓄電池は屋外or屋内1Fにしか置けなかったが、今モデルから屋内2Fにも設置可能
- 停電時に全てのコンセントがソーラーパネル・蓄電池からの電力供給に切り替えられる「家まるごと仕様」も追加
という新機能を持っており、レジリエンスが更に強化されています。
3.「スマートハイムでんき」で、可能な限り再エネを活用できる暮らしをサポート
セキスイハイムでは"卒FIT"を対象に太陽光発電の余剰電力の買取を行っており、これを「スマートハイムでんき」と言います。
卒FITとは
卒FITとは、FIT(固定価格買取制度)による電力の買取期間が満了した太陽光発電のことを指します。 となっています。 2009年にはじまった余剰電力買取制度(2012年にFIT(固定価格買取制度)に移行)の適用を受け、住宅用太陽光を設置した人は、2019年に卒FITを迎えることになります。
今までセキスイハイムが買い取った電気はセキスイハイムの工場で使用されていましたが、『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の登場に合わせて、一般の住宅にも電力の販売を開始するそうです。
この電力にはスマートパワーステーションをはじめとするセキスイハイムの戸建て住宅の屋根に設置されたソーラーパネルが生み出している電気が含まれていますので、セキスイハイムから電力を買うことは再生エネルギーを活用することにつながるというわけですね。
『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の外観
『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』は、従来のスマートパワーステーションFRに対してのグレード付けのようなもので、外観に関してはスマートパワーステーションFRと変更はありません。
スマートパワーステーションFRは陸屋根ですので、屋根全体に敷き詰める形でソーラーパネルを設置することが出来、大容量の搭載も容易です。
一方で兄弟であるスマートパワーステーションGRは寄棟屋根となっており、専用の形のソーラーパネルを使うことで搭載容量を稼ぐことができますが、北側の屋根にパネルを設置しても発電量が期待できないなどの問題もあります。GREENMODELにスマートパワーステーションFRが選ばれたのは、やはり大容量のソーラーパネルを載せることができるからということでしょう。
ちなみに我が家もスマートパワーステーションFRです。見事なまでに四角い箱の家ですが、今こうして改めて外観を眺めてみるとそんなに悪くないんじゃないかなと思っています。
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参考セキスイハイムから最終図面が届きました!
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『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』の坪単価は?
従来のスマートパワーステーションFRと基本的な内容は変わりませんので、我が家の坪単価がが参考になるかもしれません。
我が家の坪単価
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【坪単価】セキスイハイムスマートパワーステーションFRの価格は?【19-20年度】
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『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』は10kW程度のソーラーパネルが標準仕様であること、12kWhの蓄電池を搭載していることなどを考慮すると、坪単価は75~80万円くらいからではないかと予想されます。
『スマートパワーステーションFR GREENMODEL』はセキスイハイムらしさが分かる家
「GREENMODEL」というネーミングから分かるように、今回のモデルは"エコ"を全面に押し出した商品となっています。
加え、セキスイハイムが重視しているレジリエンス機能をより強化した内容となっており、セキスイハイムがどんな家を目指しているのかが分かるモデルとなっています。
一方で、全くの新製品や新機能もそろそろ見てみたいですね。今後もセキスイハイムの新商品に期待しましょう。