昨日は子供用のボルダリングをDIYしておりました
一時的にうんていとネジで固定していますが、鬼目ナットを埋め込むなどして個々に動かせるようにしてモジュール式っぽくしたいと思っとります#diy #室内アスレチック pic.twitter.com/tr4mAE1hZ0— SPSマン@新築×ゆるゆるDIY×資産運用 (@SPS67533900) June 15, 2020
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「うんてい」をDIYしてみました!【室内アスレチック計画】
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自宅を子供の遊び場にしたい!という思いで始めた室内アスレチック計画、先日作った「うんてい」に引き続き、今度は「クライミングウォール」をDIYしてみました。
雑誌などを読んでいると、自宅にクライミングウォールを設置しているお宅をよく見かけるようになりました。子供が家で体を動かせるというのはとても良いことですし、色とりどりのホールドが付いたウォールパネルはインテリアとしても成り立ちますので、自宅に設置したいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかしながら「どうやって入手したらいいのか」という根本的な問題が立ちはだかります。
例えば新築時にクライミングウォールを設置してもらうことはおそらく可能でしょうが、カタログに記載の無いオプション工事は得てして高額になりがちです。
ではDIYするとして必要な材料を調べるとウォールパネルのみで2万円+送料だったりしますので、DこれはDIY初心者にとっては二の足を踏んでしまう金額です。
またクライミングホールドはどれを選べばいいのか、体重がかかるものなので強度は大丈夫なのか…などの情報も不足している印象です。
そこで今回は私が実際にDIYした子供用ボルダリングの材料・作り方を紹介したいと思います。
今回DIYしたクライミングウォールの高さは約1.8mほどです。それほど大きくはありませんが、子供がボルダリングをして遊ぶには十分な大きさだと思います。
そしてこのクライミングォール…制作費用はたったの1万3千円なんです!
もくじ
クライミングウォールの材料
まずは一番重要なクライミングウォールの材料を見ていきましょう。
ウォールパネル
ボルダリング用のウォールパネルを探すと大体2万円~の高額商品が検索にひっかかりますが、実はコレ、単に一般的に売られている合板にホールド用の穴を開けただけのものですので、ボルダリングのための特別な板であるとかいったことは一切ありません。
従って、ホームセンターで同じ大きさの合板を用意することで費用は高々5千円に抑えることができます。
私は1820*910の普通合板の厚さ18mmのものをホームセンターで購入してきました。
12mmや15mmの厚さでDIYしている方もいましたが、ウチの場合は上の子がすでに8歳ですので、なるべく強度が欲しかったため18mmを選択しました。
爪付きナット
クライミングホールドをウォールパネルに固定するのに使います。私は上のリンクの爪付きナットを購入しましたが、10個パックでは少なすぎですが100個パックでは多すぎですね。25個パックくらいのものが欲しかったです。仕方ないので100個パックを購入したのですが…
クライミングホールド
ボルダリングをDIYする上でどこで手に入ればいいのか一番分からないのがクライミングホールドです。
が、実はAmazonで普通に売られていたりします。
クライミングホールドにはボルトオンとスクリューオンという二種類の固定方法がありますが、爪付きナットで固定する以上ボルトオンを選択する必要があります。ちなみに、ボルトオンのほうが強度が高く、ホールドの付け替えも簡単です。
注意すべき点として、ボルトの径を確認しておきましょう。爪付きナットと径が同じでないと当然ですが固定することができません。両者、大体M10であることが多いですが、念の為。
私が購入した上のリンクの商品は、どうやらコンクリートに打ち込む用のホールドであったらしくコンクリートアンカーがホールド数の分だけ付属してきたのですが、今回は木製合板に爪付きナットで固定しますので全部使わずに余りました。
購入したクライミングホールドと爪付きナットを試しに組み合わせてみるとこんな感じです。問題なく固定できていますね。
クライミングウォールの制作過程
それでは材料をもとにクライミングウォールを作っていきます。
1.穴を開ける位置を決める
合板に格子状にケガキをしていきます。この間隔が広すぎると設置できるホールドが少なくなってしまう(=遊ぶのが難しくなってしまう)し、狭すぎると施工が大変になったり強度の心配も出てきます。
躍起になる必要はありませんが、そうは言っても最適な間隔なんて知りませんので、私はクライミングウォールの既製品の寸法を参考にして、タテヨコ15cmずつ間隔を取りました。
2.ドリルタップで穴を開ける
ケガキ線が交差するところに穴を開けていきます。
交差点すべてに穴を開けるのでは無く、1コ飛ばしで穴を開けると後でホールドを取り付ける時に程よい間隔となります。これも既製品を参考にしました。
M10の爪付きナットを取り付けるためには、12mmのドリルタップを使用してください。
ちなみにこのとき、ウォールパネルの下に不要な板を敷いておくと、
このように穴を開けることにより表面が割れてしまう現象を防ぐことができるみたいです。
こんな感じですね。
3.表面にやすりをかける
ウォールパネルをひっくり返し、表面にヤスリがけをしていきます。
私はマキタのサンダーを使って、60→120→240で仕上げました。合板の表面の様子によっては不要、あるいは少し省略しても良いかもしれませんが、子供が遊ぶものであることを考えると、出来る限りささくれなどの心配事は取り除いておきたいものです。
4.爪付きナットをハンマーで打ち込む
もう一度ウォールパネルをひっくり返し、裏側から爪付きナットを穴に埋め込んでいきます。
爪付きナットは爪が合板に刺さることにより強度を発揮しますので、ハンマーで強めに叩いて爪を完全に合板に噛み付かせる必要があります。
この時かなりの騒音が発生しますので、いくら家の中での作業だとは言え時間帯は選んだほうが無難でしょう。
5.クライミングホールドを取り付けていく
ウォールパネルをひっくり返して表面にし、いよいよホールドを取り付けていきます。倒したまま取り付けても良いですが、雰囲気を掴むために立ててから取り付け作業に入ってみました。
ホールドは握りやすいもの、握りにくいもの、大きいもの小さいものなど色々な形状がありますので、子供がどのホールドを使って登っていくのか、手足の動きを想像しながら設置していきましょう。
参考までに私は右側に大きく握りやすいホールドを集中させ、右側を初心者コース、左側に小さく握りにくいホールドを集中させ、左側を上級者コースとしてみました。ボルトオン方式の利点はホールドの付け替えが容易であることですので、子供の遊ぶ様子を見ながらあとで調整できます。
6.クライミングウォール完成!
というわけでホールドを一応全部取り付けてみてクライミングウォール完成です!
ホールドの支点がボルトの一点のみということで、力をかけた時にホールドが回転してしまわないかという心配がありましたが、思ったよりもガッチリと固定されていて大丈夫そうです。8才の娘にも登ってもらいましたが問題ありませんでした。
クライミングウォールを固定する方法
私はボルダリングを室内アスレチックの一部としてDIYしましたので、クライミングウォールは遊具の一部として他の遊具に固定しましたが、大多数の人は壁付けで固定すると思います。
ディアウォールを使って壁付けする
壁付けで固定するにあたり最もおすすめの方法がディアウォールを使った方法です。
当ブログでも2回ほど登場したディアウォールですが、こちらは床と天井で突っ張らせることにより取り付けたツーバイフォー材を固定するというアイテムです。
突っ張らせているだけと侮るなかれ、子供用のボルダリングの固定方法としては十分な強度を発揮します。
ただしツーバイフォーが左右前後にずれてしまうと突っ張りが効かなくなってしまいますので、例えば写真に示す位置にビスを打っておくなどして、ズレないように工夫をしておく必要があります。
直接壁付けする
ディアウォールを使った壁付け方法は手軽で撤去も簡単ですが、クライミングウォールを直接壁に取り付けたほうが安心といえば安心です。
その場合、ウォールパネルの裏はホールドを固定するためのボルトが飛び出ている状態ですので、その長さを稼ぐために木材を壁との間に噛ませましょう。ツーバイフォーが安価でオススメです。
写真では短辺で固定していますが、壁付けするのであれば長辺で固定したほうが良いでしょう。ただしボルトナットに干渉しないように注意してください。
ツーバイフォーは両端に1本ずつ、ウォールパネルの幅が90cm以上あるのであれば中央にも1本いれておくと、ウォールパネルがたわむのを防ぐことができます。
これを壁付けするわけですが、通常、家の壁というのは石膏ボードで出来ていますのでネジが効きません。石膏ボードにネジを効かせるためのアンカーも各種存在しますが、体重がかかるという性質上アンカはー避け、下地の木桟(石膏ボードを固定するための木枠)を狙ってビスを打ったほうがいいでしょう。
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木桟の探し方についてはこちらの記事を参照してください。
終わりに
最後に落下しても大丈夫なように衝撃吸収マットを足元に敷いておけばカンペキです。我が家ではまだアスレチックが完成していませんので用意していませんが、用意しましたら購入先や安全性などをレビューしたいと思います。
ボルダリングは冒険的なスポーツであり、だからこそクライミングウォールは安全性を考慮して強靭に作られる必要があります。
そういったイメージ(事実ですが)により、そもそも自作できるという発想がしにくいクライミングウォールですが、材料単位に分解していけばDIY初心者でも制作は可能です。
先日、奥様の友人が遊びに来たのですが、自宅にボルダリングがあるということにまず驚き、それがDIYであると知って「何者なの…」という評価をいだきました。(意訳)
費用や労力の割にかなりインパクトを出せますので、興味のある方はぜひDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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