お金の話

マイホームは資産?負債?SPSマンの答えはこうだ!

先日Twitterを眺めていたらこんな話を見かけました。

マイホームは負債だから購入するのは辞めたほうが良い
"負債"を"資産"だと勘違いしている人が多すぎる
人生で大事なことは資産を買うことだ
マイホームなんて人生で最大の負債

すご~く久しぶりにこの話題を見たので、まだ議論されているんだ…と思ったのですが、「マイホームは負債だ!」と言う人の中には景気先行きやローン破綻などの話を持ち出してまで正当性を主張しようとする人までいます。

これらの情報を鵜呑みにして「マイホームは負債だから建てないほうがいいんだなぁ…」と結論づけてしまうのは全くもって勿体のないことです。

ですので、もし「マイホームは負債」というフレーズに対し心が乱れる部分を感じるのであれば、この議論を自分の頭で考え、納得する必要があります。

そもそも"マイホームは負債"という考えはどこから来たのか?

おそらくロバート・キヨサキ氏著の「金持ち父さん貧乏父さん」が原因であると思われます。

この本は「お金持ちになるにはどうしたら良いか」を述べた本です。少年期のロバート氏の友人の父(金持ち父さん)に金持ちになる方法を教えてもらう、という内容で本として面白いのでオススメです。個人的には少年ロバートと友人の「硬貨偽造」と「漫画図書館」が見ドコロです。

話がズレましたが、この本の裏表紙には「持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす」という挑戦的なメッセージが書かれています。2020年現在、持ち家が資産だと思っている人は少数派でしょうが、この本が書かれた20年前(日本語版の初版は7年前)は世間に大きなインパクトを与えたようです。

持ち家は資産では無い(=負債である)というロバート氏の主張の根拠は以下です。

資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく

この概念についてロバート氏は著書で損益計算書(P/L)と賃借対照表(B/S)の図式を用いて説明していますが…P/Lは要するに家計簿のことです。B/Sについて少し説明します。

賃借対照表(バランスシート : B/S)とは?

B/Sとは、一定時点の家計の資産と負債の状況を表したものです。
例えば300万円の車をローンで購入したとします。このとき、B/Sは以下のようになります。

300万円で購入した車には300万円の価値があるハズなので、資産として300万円を計上していますが、この車はローンで購入していますので、カーローンが負債としてやはり300万円計上されています。

このように、左の資産項目と右の負債項目の金額が必ず一致することから、"バランス"シートという名前が付けられています

さてここで問題です。購入した車は資産と負債のどちらでしょうか?資産として計上されているから資産なのでしょうか?

残念ながら、ロバート氏の定義に従うと購入した車は"負債"です。なぜなら、車はポケットにお金を入れてくれることは無く、カーローンはポケットからお金をとっていくからです。

あくまで負債は"カーローン"であって車は"資産"だ!という人がいますが、これはこの議論の本質からズレています。ロバート氏が言いたいことは「ポケットからお金をとっていくモノを買うな!」ということだと思われますので、ポケットからお金をとっていくカーローンのそもそもの原因である車は間違いなく負債です

マイホームは"負債"である

車とカーローンの話をマイホームと住宅ローンにそのまま置き換えると、マイホームが負債であることが分かります
ローンは毎月返済しなければなりませんのでP/Lにおいて"ローン返済"が支出項目として計上されます。一方でマイホームは収入項目になんの影響も与えませんので、定義に従いマイホームは"負債"である、というワケです。

逆に"資産"とは何なのか?

それでは逆に、ポケットにお金を入れてくる"資産"とは何なのでしょうか?
色々ありますが、ロバート氏が不動産王ということもありますので、ここでは不動産投資を例として挙げてみましょう。更に分かりやすく、賃貸アパートを購入して経営する場合を考えてみます。

簡単の為にありえない数字を多様しますがご容赦ください。賃貸のためのアパート(1室のみ)を1,200万円の10年ローン(無金利)で購入したとします。車の例と同様に、B/S上にはアパートが"資産"、10年ローンが"負債"として計上されます。
1,200万円の無金利10年ローンですので、月々の返済額は10万円です。賃貸経営は自分の儲けを1割確保するのが鉄則ですので、家賃を11万円/月に設定します。すると、P/L上に支出項目しか現れなかった"負債"に対し、賃貸アパートは"家賃収入"という収入項目が現れました。

家賃収入からローン返済額を差し引いた1万円が、結果的にポケットに入ることとなり、定義に従って賃貸アパート経営は"資産"ということになります

以上が"資産"と"負債"の決定的な違いというワケです。
マイホームは負債派の人たちは概ねこのような考えのもとに冒頭の主張をしており、ロバート氏が言うように「資産を買うことこそが金持ちになる方法」と信じています。

マイホームは負債だから買わないほうがいいのか?

ところで私ことSPSマン、25歳で投資に目覚め、積極的に現金を"より利回りの期待できる何か"に置き換えていくことに注力して参りました。すなわち、"資産"を一生懸命集めていたワケで、金持ち父さんを読んだとき「あぁ…ワイは間違ってなかったんやなぁ…」と思った記憶がありますし、金持ちになりたいですし、金持ちになるためには資産を買うべきだと信じています。
一方でこの度マイホームを建築致しましたので"負債"も手に入れました。額がデカすぎて資産が霞んでしまいますが…まぁ何を言いたいかというと、"資産"と"負債"、どちらも持っていますのでこの議論に対して割と中立的な立場が取れるんじゃないかなぁと思っています。

そんな私からしますと、この議論の結論は以下です。

SPSマン
マイホームは負債!(確定)でも欲しければ買ったらええやん!

なぜマイホームが欲しかったのか、初心に帰ってみよう

マイホームを建てたい!と思った理由って、何でしたっけ?
人それぞれ色々な理由があってマイホームを建てる決意をしたと思います。それこそ、ウン千万円の負債を抱えてまでマイホームを建てたワケですから、並々ならぬ決意であったとお察しいたします。

仔細までは図りかねますが、察するにその決意、「」や「」や「希望」の類であったのではないでしょうか?素晴らしいことです。特に「愛」。人間は「愛」に生きるものだと、不肖SPSマン、若輩ながら確信しております。

ところでお訊ね致しますが、その「夢」や「愛」や「希望」に対し"資産と負債の話"って…関係ありますか?

マイホームを手に入れたい!という夢に対し賃借対照表は関係ありませんし、家族のためにマイホームを建てたい!という愛に対し金持ちになる方法は関係ありませんし、理想の住まいを手に入れたい!という希望に対し、理想の住まいが資産であるか負債であるかは関係ありません

自分の心に集中しよう

多額の借金を抱えてまで手に入れた夢のマイホームのことを、頭ごなしに「負債を手に入れてなんで喜んでるの?」なんて言われれば頭に来るのは人間として当然です。
しかし頭に来るのは"自分でも分かっている"ことだからです。マイホームが負債であることを心のどこかで認めている証拠です。

マイホームが負債だと分かっていることを受け入れましょう。開き直るのでは無く、ただただ受け入れましょう。その上で先程の「初心」を思い出すことができれば、それは信念に変わります。
確固たる信念を持つと人間の心は揺るがなくなるものです。「負債を手に入れてなんで喜んでるの?」のような心無いセリフに対しても「たしかになぁ。でもこういう理由があったんや」と心を乱すことなく答えることができるようになります。

これはマイホーム負債派の人たちにも同様のことが言えます。自分の心に集中するべきです。金持ちになる(あるいは人生を豊かに過ごす)には負債を買わずに資産を買うべきだ、と理解し実行しているのは素晴らしいことだと思います。しかし、それを声高に叫ぶ必要が果たしてあるでしょうか?

理屈っぽい人のために

以上をまとめるとこんな感じです。

  • マイホームは(定義に従えば)負債。あきらめよう。
  • マイホームが欲しい理由は少なくとも"資産だと思っているからでは無い"から、資産だ負債だを考える必要は無い
  • 自分の心(信念)に集中すると雑音(心を乱す原因となる外的要因)に対する免疫が付く。
  • マイホーム負債派も自分の心に集中するべき。あなたが得た知識はなんのための知識なのか?少なくとも不特定多数の人間を不快にするためのものでは無い。(事実を述べているだけ、というのは人間性に欠ける返答です)

これらを実践することでマイホームは負債議論に終止符を打てると思っているのですが、そうは言っても「いやいや、俺は精神論をしたいんじゃないんだ」という人もいるかもしれませんので、もう少し理屈っぽく考えてみましょう。

マイホームを"資産"にする方法

再三となりますが、"資産"の定義は「ポケットにお金を入れてくれる」でした。従って、マイホームに収入を生ませることができれば、マイホームは"資産"となり得るワケです

その方法の一つが「ブログ」です。ブログによってどう収入を得るかという話は詳しい方がたくさんいらっしゃいますので、詳しくはググってください。

あなたが資産だと信じているものは本当に資産か

資産の例として賃貸アパートを挙げました。その根拠は家賃収入がローンを上回ることで、最終的にポケットにお金が残るからというものでしたが、この根拠は確定的なものではありません

賃貸経営の最大のリスクは「空き室」です。せっかくアパートを購入しても借りてくれる人が居ないのでは商売になりません。このとき家賃収入がゼロですので、当然、支出が収入を上回り、最終的にポケットからお金をとっていきます。
資産だと思っていた賃貸アパートは、定義に従い負債となり得るわけです

株式などはどうでしょうか。株式の最大のリスクは会社の破綻です。株はローンを組むわけでは無く現金で買いますので無関係なように思えますが、この現金はポケットから出てきたものです。従って、株の価値がゼロになるということは、本質的にはお金を失う=ポケットからお金をとっていくことと同じです。これはローンを組まずに現金で購入するもの全てに同じことが言えます。

同じ土俵に立っているか

果たして、マイホームを取得した人に対して「あ~負債を買っちゃったよ!」と言う人のうちどれだけがマイホームを取得した人が背負った負債と同額の資産を購入しているでしょうか

B/Sが資産と負債とが同額になるのと同じように、マイホーム負債派は「マイホームは人生最大の負債!」と言うのであれば、その人生最大の負債と同額の資産を持っているか、あるいは同額の資産を借金して購入していなければ少々不格好であると言えます。

弱者のルサンチマン

マイホーム負債派の方々、その信念に従い見事に巨万の富を手に入れました。今やいくら使っても使い切れないほどのお金があなたの手元にあり、傍らには愛する妻(夫)と子がいます。
このとき、妻(夫)や子が「そろそろ家が欲しいなぁ」と言ったとき、あなたは「マイホームは負債だから買わないよ」と答えるでしょうか?
もっと悪いことに、あなたが巨万の富を得るころには、家を欲しがる子はもう巣立っているかもしれません。そうなったとき、あなたはマイホームを買わなかったことを本当に後悔しないでしょうか?

マイホームが負債であるという主張がマイホームを買わないことへの言い訳になっていないか慎重に吟味する必要があります。それにはやはり、自分の心に集中することが必要です。

終わりに

SPSマン
「マイホームは負債では?」
「一理ある!だがワイはどうしても欲しかったんや…」
「なるほど!ワイも金持ちになる夢があるんやで、お互い大変やんな!がんばろうな!

」…こんな感じになったらええなぁ(優しい世界)

大変長々と語らせていただきありがとうございました。皆様の心が少しでも軽くなることを祈っております。

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