我が家は水回り設備にかなりの資金を投じており、キッチンはLIXILのリシェルSI、洗面台はLIXILのルミシス、お風呂はセキスイハイムの最上級グレードであるアドバンスSを選んでいます。
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もくじ
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黒系の水回り設備というのは現在流行中であるらしく、各メーカー充実を図っているようです。
例えばタカラスタンダードのトレーシアというキッチンは、今まで各メーカー最上級グレードのキッチンにしか取り扱いの無かった黒系コーディネートを価格を抑えつつ実現できるキッチンとなっています。
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…といっても水回りというのは家の中でも汚れやすい箇所であり、清潔感を重視したいという気持ちから黒系を敬遠してしまいがちです。
しかし、それだけの理由で選択肢を狭めてしまうのはとても勿体無いことです。
本記事では黒いキッチン・洗面台・浴槽のデメリットと、それを上回るメリットを紹介していきます。
黒いキッチン・洗面台・浴槽のデメリット
まずはデメリットを正しく理解しておきましょう。
水垢汚れが目立ちやすい
水回り設備に黒系を選ぶと必ず言われるセリフ、それは「水垢汚れ」に関することです。
水垢汚れというのは水道水中に含まれる様々な成分が固まってできる白っぽい汚れのことです。
汚れが白いので白系よりは黒系の表面、特に光沢感のある黒系の表面に付着するとものすごく目立ってしまいます。
一度付着してしまった水垢汚れを落とすのはかなりの重労働であり、我が家も現在進行形で水垢汚れと戦っています。
水垢汚れに最も効果的な対策は「予防」です。
表面に付着した水滴を水かき等で落としておくことが設備メーカーも推奨する水垢汚れ対策です。
油汚れ・指紋汚れなどが目立ちやすい
光沢感があったり艶あり系の表面の場合、油汚れや皮脂汚れなどの油脂系の汚れが目立ちやすくなってしまいます。
洗面台や浴槽などでは油脂系の汚れというのはあまり発生しませんが、キッチンに関してはまさに油を使うところですので、このデメリットを理解していないと掃除が思っていたよりもずっと大変…と後悔してしまうことになるかもしれません。
水回りではありませんが、我が家はセキスイハイムのHDフローリングの中で最も濃い色であるウォールナットDに、光沢感のあるUVコーティングを施しました。
濃い色に光沢感が加わり高級感や重厚感は増しましたが、皮脂汚れがとても目立ってしまい掃除に困っています。
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我が家が黒いキッチン・洗面台・浴槽を選んだ理由
以上のようなデメリットを踏まえた上で、黒いキッチン・洗面台・浴槽のメリットと我が家がこれらを選んだ理由についてお話していきます。
キッチンは「インテリアの一部」
LIXILのキッチン、リシェルSIが発表されたときの一文をご紹介しましょう。
家族とのコミュニケーションが取りやすいセンターキッチンの人気が高まるなかで、住空間と調和するインテリア性の高さがキッチンにも求められています。
https://newsrelease.lixil.co.jp/news/2015/020_water_1029_02.html
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リビング・ダイニング・キッチンが一体となった空間である「LDK」、リシェルSIのコンセプトが示すように、今やキッチンは調理のためだけではなくインテリアとしての役割も重要視されています。
こうなってくると、いかにもキッチンといった白系のものよりも、インテリア性も両立できる黒系のキッチンのほうがLDKという間取りには適していると言えます。
実際、我が家が採用した黒系でまとめたリシェルSIはLDKの主役といった感じで、「キッチンスタジオを作っているみたい」とセキスイハイムの工事関係者からコメントを頂きました
私は料理が好きで基本的に夕ご飯を担当しているのですが、好きな色に囲まれていると気分がめちゃアガります。
簡単に「ホテルライク」を実現できる
「ホテルライク」という家作りのキーワードがあります。これは、まるでホテルのような内装である家を表現する言葉なのですが、水回りに黒系を取り入れることで簡単にホテルライクな家作りが可能です。
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「ホテルみたい」という感想をお客さんから実際にいただいたこともあります。
ホテルのような高級感を演出するために部屋に黒系のインテリアを取り入れることは有効な方法です。壁紙などで黒系を取り入れるのも良いですが、壁紙では表現が難しい「光沢感」については水回り設備が適しています。
黒いキッチン・洗面台・浴槽のデメリットを無くす方法とは?
以上のように、メリットとデメリットをまとめると大体以下のようになることが分かりました。
メリット&デメリットまとめ
メリット → とにかく見た目がイイ!
デメリット → 汚れが気になる…
というわけでこの「汚れ問題」をなんとか解決できれば、黒を選ぶことにためらいが無くなりそうですね。
ちょっと考えてみましょう。
汚れにくい・汚れが目立ちにくい素材を選ぶ
例えばキッチンは油汚れが気になる箇所であり、光沢感のある素材を選んでしまうと汚れが目立ちやすくなってしまうことは先程お話ししました。
そこで、キッチンに艶消し系の素材を選ぶことができればこの問題を回避することができます。
特にセラミックトップのキッチンは汚れに強く、油汚れも簡単に拭き取ることができますので、「掃除がめんどくさい!」という人ほど向いているキッチンです。
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洗面台や浴槽に関しても、一部艶消し系の素材を取り扱っているメーカーがあります。
トクラスのVesselbowl & Multicounter やLIXILのスパージュなどがそうですね。
お風呂に関しては、残念ながらセキスイハイムでは艶あり系の素材しか扱っておらず、毎日の水切りを怠った結果"水垢"に悩まされております。
「汚れが目立つ」を逆手に取る
対策というよりは考え方を変えるといった話になりますが、汚れが目立ちやすいということはそれだけ汚れている箇所が分かりやすいということです。
見えるところはキレイにしておきたいと思うのは自然なことです。目立つ汚れがあれば、自然と掃除するようになるかもしれません。
突然ですが公開します!我が家の水回り汚れ
参考までに黒系がどれだけ汚れるのか、我が家の水回り設備の"現状"を抜き打ちで公開しちゃいます!
キッチン
当ブログはSNS映えするステキな家よりも、リアルな生活を読者に訴求していきたいと思っております…☆
そういうわけでこちらはリシェルSIのシンクですね。ハイブリッドクォーツシンクというヤツです。
人造大理石やステンレスを選ぶこともできましたが、黒系がハイブリッドクォーツシンクにしか無いということでコレを選びました。
シンク内は奥様がキレイにしてくれております。
よ~く見ると汚れているのが分かりますが(姑)、まぁ目立つほどではありませんね。ついでですので掃除しておきましょう。
水を含ませたスポンジで軽くこするとキレイになりました。
バサルトブラックのセラミックトップは調理後に適当に拭いているだけですが、キレイな状態を保てております。
お風呂
セキスイハイムのアドバンスS、「メタリアブラック」という色の浴槽です。
浴槽内は然程汚れているようには見えませんが、フチの部分はけっこう水垢が目立っていますね~。
壁の色は「ローズウッド」です。黒では無く茶色ですが、水切りをサボった結果かなり水垢が目立ってきてしまいました。
洗面台
洗面台は奥様が定期的に掃除してれくれているのでかなりキレイな状態を保っています。
ときたまこのような惨状になっていることもありますが、この汚れは歯磨き粉が主たる原因ですのでマジックリン+スポンジで比較的簡単に除去することができます。
水回りに黒を選ぶと後悔するのか?
水回り設備に黒を取り入れていくたびに、

と、何度も営業さんに言われました。実際に生活をしてみて、たしかに白系のモノに比べれば汚れが目立ちやすいのは確かだと感じました。
では黒系を後悔していますか?というと…

今、家作りを検討している、あるいは水回りのリフォームを検討している人で、実家あるいは今まで使っていた水回り設備の色が「黒」だった人というのは少数派だと思います。
やはり水回りの色というのは清潔感のある「白」というイメージがありますよね。
ですが冒頭で触れたように、設備メーカーが黒系の充実を図っていることから分かるように、昨今の水回り設備にはインテリア性が求められており、高級感や重厚感という点で黒は他の色よりも頭一つ抜けています。
何より、ウン百万も払ってキッチンやらを入れるワケですから、絶対に妥協してはいけません。黒に魅力を感じたら絶対に黒にすべきです。
まとめ
今回の記事のポイントは以下です。
- 黒系の汚れが目立ちやすいのは事実
- だけど黒系はメチャかっこいい
- 適材適所で艶あり・艶消しを選ぶことで汚れ目立ちを回避
- さらに汚れに強い素材を選ぶことで掃除の手間も軽減
- とはいえ汚れるのは当たり前だから、黒を選ぼうが白を選ぼうが掃除の手間は同じ
- だったら、せっかくだから好きな色を選んだほうが絶対イイ!
というわけで水回りに黒を選んだことについての感想でした。黒が気になるのであれば、ぜひ黒を選んでみてください。