セキスイハイムについて

セキスイハイムの窓の種類と選び方

2020年1月25日

セキスイハイムのスマートパワーステーションをはじめ、鉄骨造の住宅は木造の住宅よりも基本的な構造が強靭であり、耐力壁などを入れる必要無く、大開口の窓を採用することができます。

我が家にも2連3,600mmピクチャーウィンドウなどという堂々たる大開口窓が鎮座しておりますが、まさにこの「大開口窓」というコンセプトを実現するために、ずっと信奉していた一条工務店を取り止め、セキスイハイムと契約したというエピソードがあります。

大きな窓を好きなだけ付けられる、というのは間違いなく鉄骨造の、ひいてはセキスイハイムの強みであると言えます。セキスイハイムの鉄骨造で建築するのであれば、ぜひこの強みを生かしていただきたく、今日はセキスイハイムの窓の種類と選び方について、打ち合わせ中の話や実際に見てみた感想なども交えながら、少しお話してみたいと思います。

引き違い窓

セキスイハイムカタログより

セキスイハイムカタログより

最もオーソドックスであると言える窓です。全ての窓が可動で出入りが容易であるなど、汎用性が高い窓です。
窓1枚の大きさは675mm、900mm、1350mmの三種です。これらを組み合わせ、1800mm~3600mmまでの開口を持つ窓を作ることができます。

セキスイハイムカタログより

セキスイハイムカタログより

(675mm + 1350 mm = 2025mm開口窓 などの変則的な組み合わせができるかは謎です。)

我が家では2Fの主寝室に3600mmの引き違い窓、2Fのバルコニーへの動線に1800mmの引き違い窓を採用しました。

主寝室3600mm引き違い窓(左手奥 1800mm引き違い窓)

ただの引き違い窓でも大きくなるとかなり迫力があり、外側サッシのシルバー色に高級感もありますので十分にオシャレさを感じることができます。

ピクチャーウィンドウ

セキスイハイムカタログより

大きな1枚窓が特徴のピクチャーウィンドウです。引き違い窓との大きな違いは、1350mmと1800mmの窓が非可動であるという点です。従って組み合わせた900mm窓を可動させ、出入りや換気などを行うことになります。

1800mm + 900mm = 2700mmピクチャーウィンドウ

当ブログでおなじみのこのピクチャーウィンドウ、我が家のLDKに最大サイズの3600mmが2組設置されています。

内観

外観

大きな1枚窓が魅力的なピクチャーウィンドウですが、引き違い窓のサッシでできる縦線もオシャレであるため、どちらがより良い窓か一概に決めることはできません。
ただ1800mmの1枚窓というのはなかなか見かけない大きさで、展示場のような雰囲気を出すことも可能です。

Tips.サイズの前に付く文字は何?

セキスイハイムカタログより

カタログで見かける「トールZ2700」や「ハイZ3600」、「トールB2700」などのサイズ表記の前についている言葉は"窓の高さ"を表しています。

セキスイハイムカタログより

セキスイハイムカタログより

25天井(天井高さ2500mm)専用窓である「ハイ」が「Nトール」よりも低いなど、疑問に感じる点もありますが、こういう細かい仕様は開発の問題であることが多く、営業さんも知らないことが多いです。
一方「Z」「B」などのローマ字は窓下端が床からどれだけ離れているかを示しています。注意すべき点として、バルコニーに面している窓は「Z」タイプを選べない場合があります。バルコニーに積雪があったとき、部屋内に雪が進入するのを防ぐためのようです。
他にも2Fは「C」よりも高い窓しか選べなかったり、そもそも大きな窓を付けられなかったり、「窓から身を乗り出してしまう危険」を防ぐために課せられたルールが結構ありますので、詳しくは営業さんに尋ねてみると良いでしょう。

Tips.窓の最大開口は何mmなの?

セキスイハイムの窓の最大開口は1組で3600mmですが、Fix窓を含め上手く組み合わせることにより、擬似的に開口を拡張することが可能です。例えば3600mmピクチャーウィンドウと1800mm引き違い窓を組み合わせることで、セキスイハイムの最大のユニットである54ユニット(長辺5400mm)を目一杯使った窓に仕上げることもできます。逆に言うと、54ユニットの幅が窓の開口幅の上限であるということです。

フルオープン窓

セキスイハイムカタログより

窓がサッシの隅から隅まで開き、開口がとても気持ちの良い窓です。2700mmタイプは両側に、1350mm・1800mmは片側に開きます。また、開けやすいように"引き手"が付きます。
その形状から網戸を窓の外側に付けるわけにいきませんので、網戸はサッシ上部に蛇腹状に折りたたまれて収納されています。これがまたカッコイイわけですが…。

参考フルオープン窓断念と引き手の必要性について

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我が家でも採用が検討されたフルオープン窓ですが、いくつか注意点があります。
まず開けることを想定されている窓のため重く出来ず、トリプルガラス仕様の窓が存在しません。窓を閉めた状態での断熱性を求めるのであればフルオープン窓はオススメできません。
同様の理由で2700mm開口が最大サイズとなります。窓の大きさを求めるのであれば、やはりオススメできない窓であると言えます。
一応カタログのように1800mmを2組設け、それぞれを外側方向に開くようにすれば擬似的に3600mmフルオープン窓とすることもできます。

比較的温暖な地域で建築を考えている人、LDKから連続したウッドデッキテラスなどを検討している人にはぜひオススメしたい窓です。

ヴィスタビューウィンドウ

セキスイハイムカタログより

コーナーを利用し格子状のサッシが存在感をアピールするオシャレ窓です。窓の高さは1.3mほどあります。(24天井の場合)
この窓を取り入れるのであればぜひ出隅部分にモールを取り付けましょう。窓の存在感がグッと上がります。

参考【打ち合わせ8回目】悲報!ヴィスタビューウィンドウにはトリプルガラス仕様が存在しない!

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我が家でも採用を検討したヴィスタビューウィンドウですが、フルオープン窓同様トリプルガラス仕様が存在しないことから、後述するホライゾンウィンドウに変更する運びとなりました。
また窓が3区画に区切られていますが、開閉するのは一番上と一番下の窓だけになります。

ホライゾンウィンドウ

セキスイハイムカタログより

我が家でも採用したトリプルガラス仕様が存在するバランスの取れた窓です。後述する「高窓」よりも見た目に優れ実用性に劣る、といったところです。

我が家のホライゾンウィンドウ(左から3600mmと2250mmの組み合わせ、1800mm)です。
窓の高さが800mm程度しかありませんので、床から上端までの高さは1800mm程度ということになります。背の高い男性などは窓から頭を出そうとするとぶつけてしまうかもしれません。

ホライゾンウィンドウ同士の出隅での組み合わせは勿論ですが、カタログのようにスクエアウィンドウと組み合わせて出隅モールを取り付けることも可能です。

高窓

セキスイハイムカタログより

私達がイメージする「窓」そのものといった風合いの窓です。

我が家では二部屋ある子供部屋の両方に1350mmの引き違い高窓を採用しています。
高窓の高さは約1mありますので、ホライゾンウィンドウのように頭をぶつける心配はあまりしなくて良いでしょう。

Fix窓

セキスイハイムカタログより

その名の通り「開かない窓」です。開けることができませんので鍵や引手が付かず、窓が切り取る本来の眺めを楽しむことができます。

サイズは900mmと450mmの存在を確認済みです。ですのでおそらく600mmも存在すると思われます。

我が家では2Fのバルコニー動線に2つ、1FのSICに採光として1つ設置しました。
注意すべき点は2Fでは900mmのFix窓を設置することが原則的にできないということです。ふらついた勢いで窓ガラスを破り落下してしまうのを防ぐためだそうです。我が家でもバルコニー動線に900mmのFix窓を設置したかったのですが、仕方がないので450mmのFix窓を2組で代用しました。

アクセント小窓・スクエアウィンドウ

セキスイハイムカタログより

外観に表情を与えるアクセントとなる小窓です。アクセント小窓は自由に並べることが出来、縦に3つ並べたり、横に3つ並べたりできます。ちなみに我らが営業さんは縦に2つ、横に3つの計6つをまとめて設置したそうです。実はこれはあるモノを表しているのですが…何か分かるでしょうか!

ともあれそんな風に遊べる(?)窓ですが、トリプルガラス仕様が存在しないという欠点があります。

スクエアウィンドウはホライゾンウィンドウと同じ高さを持つ窓で、こちらはトリプルガラス仕様が存在しています。

フォーカルウィンドウ

セキスイハイムカタログより

我が家では打ち合わせにすら登場しませんでしたが、セキスイハイムの展示場では採用率が高いオシャレ窓です。

セキスイハイム信越より

その形状から間取りを上手く作らないと採用できない窓となっていますが、この課題を上手く克服すればこの窓を採用するだけで建物の"顔"が出来上がってしまいます。
課題克服の方法としては、南側の当該箇所を吹き抜けにしたり、LDKの真上に主寝室を持ってきたりすることが考えられます。
カタログを見ると上下に別れた窓のうち、下部だけをカスミガラスにし、外からの視線は防ぎ中からの見晴らしは良くする、といった器用な使い方もできるようです。

Tips.全ての窓で「カスミ」に変更可能

セキスイハイムでは全ての窓をカスミガラスタイプに仕様変更することができます。
光を取り入れたいけど外からの視線は気になる…という場合など、カスミガラスを上手く使って実用性を向上させましょう。

窓の選び方のコツ

風の通り道を作る

窓には様々な役割がありますが、見落としがちなのは通風の観念です。

「風の通り道」を意識して窓をつけると、空気のこもらない快適な家にすることができます。(セキスイハイムは機械換気システムを装備していますが…)
際して、部屋にはなるべく2箇所以上に窓を設置することが望ましいようです。さらにそれが対角線上にあると効率的な換気が可能となります。

窓の高さや縦の線を揃える

せっかく窓を自由に選べるのですから、実用面はもとより、外観(見た目)にもコダワリたいところです。
特に最も人目に付く面に関しては「窓の高さや縦の線を揃える」ことを意識すると、カッコイイ外観にすることができます。

最後に

これは営業さんも仰っていましたが、窓を好きなだけ付けられるというのは木造には無い鉄骨造のメリットです。
特にセキスイハイムは、柱を一本入れるだけで大空間と大開口窓を両立できるという強みを持っています。
せっかくセキスイハイムで建築するのであれば、強みを活かさないのは勿体のないことです。
ぜひ窓をふんだんに取り入れて、明るく快適な、見栄えのするお家を建てていただければと思います。

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