お金の話

【資金計画】家づくり予算の立て方【準備編】

2019年12月22日

家を建てたいけど予算ってどう決めるの?

家づくりと表裏一体の関係である「資金計画」、間取りや設備といった打ち合わせがオモテなら、さながらオプション費用や返済計画などはウラといった感じですね。あるいは「」と「現実」とも言い換えられるかもしれません。
このオモテウラ2つの要素は決して切り離すことができず、夢を終えばかならず現実が付いて回ります

大きな家が欲しい」「高機能な設備が欲しい」「好立地な土地が欲しい

このような夢には全てにそれなりのコストがかかります。
欲しい物を全部詰め込んで大手ハウスメーカーに見積もりをお願いしたらとんでもない金額を提示され、急に現実に引き戻されてしまう…なんてことはSPSマンも経験しました。
とてもじゃないけどこんな金額を支払うことはできないと思ったものです。ちなみにこのとき、SPSマンが考えていた予算はおよそ3,000万円(土地込み)でした。

ですがブログ記事の通り、SPSマンは一般に高額であると思われているハウスメーカー・セキスイハイムと契約し、同社の主力商品である「スマートパワーステーションFR」を選び、水回り設備をセキスイハイム標準のものからLIXILの最上位グレード設備である「リシェルSI」や「ルミシス」、トイレ手洗いカウンター「キャパシア」などを取り入れ、さらに夢であった28.3帖のLDKを実現することができました。

これらを実現するためにかかった費用、つまり最終的に家づくりかかった費用は約4,400万円でした。当初の予算であった3,000万円から1,400万円もの増額に踏み切れたのは、給料がアップしただとか、良いところに転職できただとかいう理由ではありません。
SPSマンが予算を4,400万円まで増額できた理由、それは「資金管理の徹底」です。

一般的な「家づくり予算」に関する情報の問題点

冒頭の質問に戻りますが、家づくりの予算というものは一体どうやって決めれば良いのでしょうか

Googleで家づくりの予算について検索をかけると様々な情報が得られます。
例えば、「年収の5倍まで」「年収の6倍まで」「年間ローン返済額は年収の25%まで」などなど…。

しかし残念ながら、これらの情報は正しいとは言えません
なぜならこういった情報は"一般化(全ての人におおよそ当てはまるように調整)"されているものだからです。

例えば年収400万円の人が「年間ローン返済額は年収の25%まで」を鵜呑みにして予算を立てたとします。
400万円の25%は100万円、返済額は一月あたり約8万3千円となります。フラット35を利用するとして、年金利1.47%(19年12月における9割超えの一般的な金利)で借り入れするとします。
この条件のもと計算を行うと、借入金額は約2,700万円となります。

しかし先程も述べましたとおり、これは一般化された計算方法ですので予算を2,700万円にしてしまうのは危険です。
年収400万円ということは、月々の手取り額は約26万円ということになります(ボーナスは月々に平準化)が、本当に8万3千円を無理なく返済することができるでしょうか?

こちらは試しに作ってみた月々のキャッシュフロー表です。住宅ローンの他に車にかかるお金、食費、生活費や学費などの諸々の支出を合わせると、残るお金は月々わずか3,000円です。これは結構衝撃的な数字だと思います。

もちろん、これは適当に作ったものですので「ウチは車は1台しかないよ」とか「子供にそんなにお金はかかっていないよ」とか、もっと残るお金が多い家庭もあると思います。
それと同じように「食費はこんなもんじゃ済まないよ」とか「この他に特殊な理由でこういう支出が毎月あるよ」なんていう、もっとお金がかかる家庭があることも考えられます。

つまり、この予算の決め方の本質的な問題は「各家庭に適合した予算を立てられない」ことにあります

「本当の予算」を知る方法

各家庭に適合した予算を立てられない」ことが問題であると分かりました。
実はこの問題を解決することこそが「本当の予算」がいくらなのかを知る方法なのです。
そしてこの問題を解決する方法、すなわち「各家庭に完全に適合した予算を立てる方法」は、たった一つしかありません。

それは家計簿」をつけて「キャッシュフロー表」を作る、という方法です。

説明するまでもありませんが、家計簿というのは家庭の収入・支出を記録する帳簿のことです。
SPSマンは資金管理を徹底した、と言いましたがSPSマンは家計簿については一人暮らしを始めた21歳から現在に至るまで、一日たりとも記録を欠かしたことがありません。
家計簿をつけることで今まで様々なメリットを享受して来ました。そのメリットや家計簿の付け方、そして家計簿を付けることを継続する方法などは別の記事にて後々説明したいと思います。

ところでメリットだらけの家計簿ですが、家計簿というのは基本的に「過去を見る」ものです。
今まで行ってきた経済活動の記録を俯瞰的に見て、現在の生活(主に支出)を改めるというのが主な使い方です。
過去を見て現在を改める…、では「未来」についてはどう対応したら良いでしょうか?
この問いに答えてくれるのが「キャッシュフロー表」です。

キャッシュフロー表とは現在の収支状況を元に、将来の収支や貯金残高などの予想額を一覧にまとめた表のことです。このキャッシュフロー表という概念は、FP試験の教科書の第一章に必ず載っているほどの重要かつ有効的なもので、SPSマンの人生を変えたと言っても過言ではない、全ての人にオススメしたい最強の資金管理ツールです。
これについても別記事で作り方から使い方までしっかりとご説明したいと思います。なお、エクセルで簡単に作成することができます。

家計簿」と「キャッシュフロー表」、この2つのツールを組み合わせることにより、「各家庭に完全に適合した予算」を知ることができます。
これらのツールのおかげで収入が増えたわけでは無いのにも関わらず、SPSマンの予算は1,400万円も増額され、欲しいものを手に入れることが出来たのです。

家づくりを妥協しないために

先程挙げた年収400万円の例では、もしかしたら2,700万円の返済は難しいのではないか、という論調でお話させて頂きましたが、「本当の予算」が3,200万円であると分かればどうでしょうか? 家をもっと広くしたり、良いキッチンを入れたり、あるいは憧れのハウスメーカーも視野に入ってくるかもしれません。

SPSマンが強調したいことは、夢を諦めることをお金のせいにしないで欲しいということです。
多くの人にとって、マイホームは一生に一度の買い物です。その大事な買い物に対して妥協をしないで頂きたい。欲しい物を手に入れる、そのためにどうしたらいいか。その答えの一助となれば幸いと思いますので、まずは自分の「本当の予算」を知ることから始めてみませんか?

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